講演情報
[PS-01-35]地形のパラメタリゼーションがもたらす山地周辺における降雨量の変化
*岡地 寛季1、山田 朋人2 (1. 中部大学 工学部都市建設工学科、2. 北海道大学 大学院工学研究院)
キーワード:
地形性降雨、d4PDF、アンサンブルデータ、台風Hagibis
本研究では,山地周辺における極端降雨に対して,数値気象モデルで用いるグリッド標高設定の違いが降雨量に与える影響を分析した.グリッド最大標高を用いた場合,両流域とも降雨量が増加する傾向が確認された.特に風上側に位置する利根川流域では増加量が大きく,降雨イベントが極端になるほど増加傾向が顕著であった.一方,風下側の千曲川流域では増加量が比較的小さく,一部のケースでは減少も見られた.これは,標高を高く設定することで風上側での地形性降雨が強化され,水蒸気が先に消費されるため,風下側への水蒸気供給が相対的に減少した可能性を示唆している.以上より,数値モデルにおける地形標高の設定方法は,山地周辺の極端降雨分布に大きな影響を与え,特に風上・風下の降雨配分を変化させる重要な要因である可能性が示唆された.
