講演情報
[PS-01-38]ドローンを用いた上空の降水粒子測定における雨滴の捕捉に関する課題
*藪田 哲基1、馬渕 慎也1、松原 えりな2、吉見 和紘2 (1. 富山県立大学大学院 工学研究科、2. 富山県立大学 工学部 環境・社会基盤工学科)
キーワード:
全天候型ドローン、降水粒子、捕捉率、機体角度
気象レーダの偏波情報から降水粒子の判別手法が研究されており,降雨予測精度の向上や降雹による被害の予防に寄与する.一方で,結果の妥当性の検証方法に課題があり,新たな観測手法の確立が必要である.そこで全天候型ドローンにRainscopeを搭載する手法について検討を行っている.しかし,先行研究では高度100 m程度では雨滴の捕捉率が低下し,測定が困難になる課題が示され,風が原因であると推察された.本研究では,新たに全天候型ドローンに風向風速計を搭載し,飛行中の風速と機体の姿勢を比較することで,雨滴測定中の機体の挙動を把握することを目的とした.結果として,雨滴測定中の機体は風速が2 ms-1程度でピッチ角,ロール角ともに3°程度の傾きが支配的であった.これは多くの時間で傾きが生じていたことを示している.これによりRainscopeの検出窓の面積が雨滴に対して相対的に縮小したと考えられる.また,風速が3 ms-1から4 ms-1程度では5.5°から7°程度の傾きも測定された.これは時間的には短い現象であったため,突発的な傾きが生じたことを示した.この突発的な傾きによりRainscopeのセンサ部で誤検出が生じ,雨滴が検出されない画像が撮影されたと考えられる.一般に高度が高くなると風速が増加することが知られており,突発的な傾きが増加することで雨滴が検出されない画像が増加し,雨滴の捕捉率が低下したと考えられる.
