講演情報
[PS-01-60]大船渡市林野火災における焼損度の違いがスギの成長に与える影響
*篠原 慶規1、秋山 星龍1、岩井 晴1、峠 嘉哉2 (1. 宮崎大学 農学部、2. 千葉大学 国際高等研究基幹)
キーワード:
林野火災、地表火、樹幹火傷、樹木の生死
近年,国内では大規模な林野火災が頻発している。林野火災の大部分を占める地表火は,樹木の幹を焼損させる。焼損度大きい場所では,樹木は直ちに枯死するが,焼損度が小さい場所では,しばらくして枯死するものも見受けられる。樹木の枯死は,焼損度だけでなく,樹木の大きさや地形・水文条件の影響を受けると考えられるが,国内の主要造林樹種であるスギを対象として,林野火災後の樹木の枯死を評価できる方法は確立されていない。そこで本研究では,2025年2月~3月に発生した大船渡市林野火災において焼損したスギ人工林を対象とし,2サイトを設置した。デンドロメータを用いて直径変化をモニタリングすると共に,Sentinel-2衛星を使ってNDVIの変化を調べた。その結果,焼損度低サイト(Site L)では直径変化が見られた一方で,焼損度中サイト(Site M)では,直径変化が見られなかった。また,Site LではNDVIが焼損の見られない場所と同調していた一方で,Site Mでは,NDVIの低下が見られた。一方,単木スケールで見ると,樹木の焼損度と成長は必ずしも一致しておらず,様々な条件で研究が進められることが期待される。
