講演情報
[PS-02-05]MEPSを用いた洪水のタイムラグアンサンブル手法の開発
*大泉 伝1、小林 健一郎2、川畑 拓矢3、太田 琢磨4 (1. 気象研究所 気象予報研究部、2. 埼玉大学 理工学研究科、3. 気象研究所 気象観測研究部、4. 気象研究所 応用気象研究部)
キーワード:
アンサンブル洪水予測、タイムラグアンサンブル、メソアンサンブル予報システム
本研究では,気象庁メソアンサンブル予報システム(MEPS, 21 メンバー)を用い,初期時刻の異なる予測を組み合わせることでメンバー数を実質的に増加させる「タイムラグアンサンブル手法」を用いた洪水予測手法を開発し,中小河川における洪水危険度の予測可能性について調べた。対象は,2023 年 9 月 8 日に台風 13 号により氾濫が発生した日立市・数沢川である。
流域雨量指数を用いたアンサンブル洪水予測実験を,MEPS の 4 初期時刻(9 月 7 日 09・15・21 時,9 月 8 日 03 時)について実施した。その結果,洪水発生時刻に近い初期時刻(9 月 7 日 21 時,9 月 8 日 03 時)では既往最大値を超過するメンバーが 4〜5 と増加し,危険度の高まりを示した。さらに,4 初期時刻の超過メンバー数を合算したタイムラグアンサンブルにより,16〜21 時の既往最大値超過確率は 10〜20%となり,特に洪水のピークに達した 18・19 時に相対的なリスク上昇が示された。30 年値・50 年値の超過確率も 17 時以降に 20%となり,実際の氾濫発生時刻を適切に捉えた。以上より,本手法は洪水危険度が高まる時間帯を早期に把握できる可能性を示した。
流域雨量指数を用いたアンサンブル洪水予測実験を,MEPS の 4 初期時刻(9 月 7 日 09・15・21 時,9 月 8 日 03 時)について実施した。その結果,洪水発生時刻に近い初期時刻(9 月 7 日 21 時,9 月 8 日 03 時)では既往最大値を超過するメンバーが 4〜5 と増加し,危険度の高まりを示した。さらに,4 初期時刻の超過メンバー数を合算したタイムラグアンサンブルにより,16〜21 時の既往最大値超過確率は 10〜20%となり,特に洪水のピークに達した 18・19 時に相対的なリスク上昇が示された。30 年値・50 年値の超過確率も 17 時以降に 20%となり,実際の氾濫発生時刻を適切に捉えた。以上より,本手法は洪水危険度が高まる時間帯を早期に把握できる可能性を示した。
