講演情報
[PS-02-11]再解析データに基づく洪水リスクの広域評価—2025年11月スマトラ島事例—
*中村 要介1、阿部 紫織1、アマリア ウィジャヤンティ1 (1. 三井共同建設コンサルタント株式会社)
キーワード:
ERA5、RRIモデル、再現期間、サイクロン、インドネシア
本研究では,観測データが十分に得られない地域においても水害リスクを評価可能な手法を構築し,その有効性を検証することを目的として,スマトラ島全域を対象にRRIモデルを構築した.河道からの氾濫を生じさせない計算により得られた河道流量を過去の流量と比較する手法と,広域的な浸水被害範囲を見積もるための氾濫計算の2種類の解析を実施した.対象とした2025年11月洪水では,実際に被害が大きかった地域において100年確率流量を上回る流量が推定され,本手法により洪水リスクの高い地点を空間的に把握できることが示された.また,氾濫計算により得られた浸水分布は,衛星観測等による浸水域推定と概ね一致し,広域的な浸水被害分布を一定程度再現可能であることが確認された.以上より,本手法は観測情報が限られる地域においても,洪水リスクおよび広域的な浸水被害分布を簡便に推定可能な手法として有効であることが示された.
