講演情報
[PS-02-30]京都市の屋上緑化が気温低減に及ぼす効果に関する基礎的研究
*疋田 真珠子1、田中 賢治2 (1. 京都大学大学院工学研究科都市社会専攻、2. 京都大学防災研究所水資源環境研究センター)
キーワード:
屋上緑化、気温低減、CReSiBUC、ヒートアイランド現象、京都市
地球規模での温暖化が加速する中, 盆地特有の地形により熱が滞留しやすい京都市では, 過酷な酷暑対策として屋上緑化の有効性検証が求められている. 本研究では大気陸面結合モデル CReSiBUC を改良し, 各メッシュ内の3階以上の建物面積率と屋上緑化率を新たな変数として設定することで, 屋上緑化の蒸散効果を組み込んだ数値シミュレーションを実施した. 2025年7月30日を対象とした解析の結果, モデルの出力値から計算された加重平均気温は観測値と極めて高い再現性を示した. 感度分析の結果, 屋上緑化率30%で最大約1℃, 75%の設定時には京都市中心部において最大 2.432℃の気温低下を記録した. 1℃以上の有意な低減効果を得るには少なくとも30%以上の緑化面積が必要であり, 現状の緑化施設だけでは不十分であるものの, 京都盆地のような閉鎖的地形においても屋上緑化が有効な熱環境改善策になり得ることが定量的に示された.
