講演情報
[PS-02-31]タイ首都圏における水害時避難行動と寺院の避難所利用可能性
*坂部 雅弥1、都築 航太1、手計 太一2 (1. 中央大学大学院 理工学研究科、2. 中央大学理工学術院)
キーワード:
洪水、避難、アンケート調査、タイ、寺院
本研究では,タイ首都圏を対象として,水害時の避難行動および寺院の避難所利用可能性を明らかにするため,アンケート調査およびヒアリング調査を実施した.調査対象はアユタヤ県,ノンタブリー県,バンコク都の計30寺および周辺地域であり,306人から回答を得た.その結果,浸水経験者のうち避難経験者は36.7 %にとどまり,多くの住民が浸水を経験しても避難行動を取っていない実態が示された.また,避難開始時の浸水深には地域差がみられ,「地域」と「避難時の浸水深」との間に有意な関連が認められた.避難先については,寺院へ避難した者が41.7 %と最も高く,寺院が主要な避難先の一つとして機能していることが確認された.一方で,寺院が実際に避難所として利用された経験は26.9 %にとどまったものの,67.6 %が寺院を避難所として利用可能と評価しており,地域防災拠点として活用できる可能性が示唆された.
