講演情報

[PS-02-60]鉛直準二次元地表・地中流モデルへの地下水流動機構の導入

*普神 素良1、市川 温1 (1. 京都大学大学院工学研究科)
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キーワード:

準二次元モデル、リチャーズ式、地下水、降雨流出計算

鉛直二次元のリチャーズ式に基づいて表土層中の雨水流動を解析する鉛直準二次元地表・地中流モデルに、基岩への浸透と地下水流動の計算機構を組み込んだ分布型降雨流出モデルを構築した。流出に対する地下水の影響が大きいと考えられる花崗岩流域(厳木ダム流域、33 km2)にモデルを適用し、洪水イベントから低水期にかけての降雨流出計算をおこなった。表土層のみのモデルは、洪水時の流量を過大推定し、降雨終了後は流量の逓減が急で、ハイドログラフの形状が観測値と合っていなかった。一方、地下水流動を考慮したモデルでは、雨水の一部が基岩へ浸透して短期的な流出が抑制されたことで、洪水流量の再現性が向上した。さらに、洪水後は地下水帯からの持続的な流出により流量が緩やかに逓減したのち1 m3/s付近で安定し、観測値に近い流量の推移が再現された。