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[PS-02-63]基岩の異なる山地流域における谷密度と低水流出特性の関係の分析

*竹島 昂輝1、普神 素良1、立川 康人1 (1. 京都大学 大学院工学研究科)
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キーワード:

谷密度、CS立体図、低水流出、逓減曲線

河川流量の予測に向けて近年さまざまな降雨流出モデルが開発されているものの、透水性といった流域の水理特性の観測が困難なことから、実測値を完全に再現するには至っていない。地形学の分野では、透水性の低い岩石からなる流域や降水量が多い流域で谷密度が高くなることが知られており、谷密度から透水性を推定できる可能性がある。これは、透水性が低い流域では雨水が地下へ浸透しにくく、表面流出が発生しやすいため、侵食によって谷地形が発達しやすくなるためと考えられている。また、低水流出は地下水の長期的な流出過程であり、流域の透水性を反映する現象である。
 そこで、本研究では、谷密度と低水流出特性の関係を調べることで、谷密度が流域における透水性を説明し得るかを検討した。谷密度は、1m解像度DEMデータから作成したCS立体図を用いて谷を抽出することで算出した。その後、流域間で比較を行うため、150mメッシュごとに区分して谷密度の空間分布および頻度分布を比較した。低水流出特性の評価には、流況曲線から得られる渇水流量と、合成逓減曲線から求められる逓減係数を用いた。
 谷密度と低水流出特性の関係を調べた結果、谷密度と渇水流量には全流域では明瞭な相関は見られなかったものの、流域を限ってみると一定の傾向がみられ、谷密度が高いほど低水流出が少なくなる可能性が示された。また、谷密度と逓減係数においても明確ではないものの一定の傾向がみられた。普遍的な関係性を明らかにするにはより多くの流域での検討や、土壌や植生といった要素と併せて評価することが今後の課題である。