特別講演
「スマート水田農業の推進」
江良浩二(十三湖土地改良区事務局長)
日時
9月10日(火)14:10~15:00
場所
弘前大学文京町キャンパス 創立50周年記念会館 みちのくホール(総合教育棟301講義室にて同時中継)、オンライン配信
講演要旨
十三湖土地改良区は、本川北端津軽半島の岩木川最下流部右岸地区に位置し、昭和 23 年から昭和 44 年にかけて実施された国営十三湖干拓建設事業により十三湖堤防内を干拓した地区で、令和6年4月現在の受益面積は1,627ha、組合員数は 729 人である。 当土地改良区では、ほ場の大区画化により担い手の経営規模拡大を推進し、高効率的で労働生産性の高い水田農業の展開を進め、県営十三湖地区経営体育成甚盤整備業(平成 27 年度~)により 1,144 aの大区画ほ場整備を進めている。標準区画形状は長辺が 200m、短辺が 60mの 1.2 aで整備され、排水路側にも農道設置されているのが特徴である。 また、スマート農業機器導入のため、GNSS 甚地局を設置し、ロボットトラクターや食味センサー付コンバイン、ドローンによる薬剤散布、ほ場水管理システム、モバイル型営農支援システムなどの各種実証試験を展開し、スマート水田農業推進に積極的に取り組んで いる。 さらに、風力発電計画とほ場整備換地計画を連携しながら農地転用を進め、売電収入の一 部を農業水利施設の維持管理費に充当し農家負担軽減を図っている。