講演情報
[102]電子カルテに蓄積された医療機器データを用いたデータリスク予測モデルの構築
佐生 喬, 加藤 隆史, 松月 正樹, 行光 彩加, 山田 昌子 (三重大学医学部附属病院 臨床工学部)
【背景】医療機器と電子カルテ(EMR)のデータ連携により,複数の医療機器データがEMRに蓄積される.そのデータを利用することで患者のリスクを早期に予測し,対応することが可能となる.【目的】医療機器とEMR間の連携より得られたデータを基にリスク予測モデルを構築する.【方法】EMRに蓄積された医療機器(ECMO)から得られたデータより回路交換のリスク予測モデルを構築した.リスク要因は,回転数,血流量,人工肺入口圧,人工肺出口,酸素濃度,酸素流量,脱血圧,送血温度とした.【結果】リスク予測モデルの精度は85.3%,再現率は90.2%であった.【考察】モデルの再現率が高値を示したことから,リスク因子の抽出および選定が適切であったと考えらる.【結語】EMRに蓄積されたデータからリスク予測モデルを構築をおこなった.今後,EMRに蓄積されたその他の医療機器のデータを加えることでより精度の高いリスク予測モデルの構築を目指す.