講演情報
[119]臨床工学技士が手術・滅菌材料部へ新規採用され一年経過しての動き
竹山 裕也, 西山 恵理子, 中田 明彦 (尚整会菅整形外科病院)
【はじめに】当院,尚整会菅整形外科病院は病床数73床,整形外科に特化している病院である.診療科は脊椎外科,一般整形外科,ペインクリニックなどを8つの診療科を標榜しており地域に根差ざした医療提供をおこなっている.現在,手術室は2室で看護師4名,滅菌技士1名,臨床工学技士1名で業務に当たっている.手術の内容としては,脊椎・骨折・人工関節置換術・硬膜癒着剥離術などをおこない,年間の総手術件数は約370件である.採用以前は,体外循環技術認定士や心血管インターベンション技師,呼吸療法認定士などの仕事をおこなっていたが,手術器械出し業務,滅菌中材業務に興味を持ち現在,実務に当たっている.【経過報告】一年以上が経過し手術室の器械出し-外回り業務,ME機器管理業務,滅菌中材業務をおこなっている.手術室の器械出し業務については,当院で実施している多くの症例に当たらせてもらい研鑽を積んでいる.滅菌材料室においては,器材の準備・滅菌業務をおこなっている.また,第2種滅菌技士を取得,各地区の中材業務研究会へ参加,長崎中材業務研究会の役員活動をすることで知見を広げている.【展望】当院は昨年より人工膝関節手術支援ロボットを導入している.現在,器械出しのみをおこなっているが,ロボットコンソールの操作方法についても習得し,手術中の安全性を高めていきたい.滅菌中材業務においては,術後の洗浄業務の習得,第1種滅菌技師を取得することで,当院の手術室・滅菌中材室の安全運営に貢献していきたいと考えている.