講演情報

[36]医療機器管理から臨床工学部門支援へのシステム改良の取り組み

松浦 健, 松川 陽明, 小嶋 昌信, 遠藤 完 (大崎市民病院 臨床工学部)
【背景】2006年の医療法改正により,医療機関における医療機器の保守点検・安全使用に関する体制を整備することが義務づけられた.これを契機の一つとして,医療機器管理システムの導入が進んだものと考えられる.保守点検計画の策定と適切な実施の記録,機器台帳による資産管理と修理履歴管理,貸出返却処理による使用場所管理などが主な目的である.当院においては,2021年に医療機器管理システムMe-ARC®が導入されている.【目的】医療機器管理が主目的であるMe-ARC®のシステム改良をおこなうことにより,臨床工学部門業務支援ができるようにする.【結果と考察】改善要望は取り組んでいるものの実現されていない.しかしながら,導入費用に加え年間保守費用の負担があるにもかかわらず,何もしなければ何も変わらず費用対効果は得られない.導入されたままの仕様から,いかに新しい機能,必要な機能を盛り込んでいく取り組みを続けていくかが重要と考える.【まとめ】今後は,臨床工学技士が使える医療機器管理システムが,臨床工学部門業務支援ができるシステムであることが望ましいと考える.現在導入されているMe-ARC®の改良を重ね,我々の業務支援となるような仕組みを構築したい.