講演情報

[37]機器管理貸し出し履歴から考える一般病棟から地域包括医療病棟への変化

大槻 真之, 武田 一哉 (国家公務員共済組合連合会舞鶴共済病院 臨床工学科)
【はじめに】当院では令和6年6月1日より1病棟を内科,整形外科が主体の一般病棟から地域医療包括病棟への変更を目指して病棟再編をおこなった.一般病棟から地域包括病棟への変更に伴い,医療機器の使用率が変化するかに着目し調査をおこなった.【目的】一般病棟から地域医療包括病棟への変化に伴って医療機器の使用率が変化するかを明らかにする.【方法】医療機器管理ソフトの機器貸し出しリスト機能を用い,変更前後5ヶ月間(令和6年1月から令和6年10月末まで)の当該病棟の医療機器の使用率から変化を導出する.【結果】貸し出し件数合計が変更前では94件,変更後では83件であり11件の減少がみられた,一番大きく減少していた医療機器は低圧持続吸引器であり11件の減少(変更前13件→変更後2件)であった.また輸液ポンプに関しては変更後の方が貸し出し件数が増加しており8件増えていた(変更前56件→変更後64件).【考察】一般病棟から地域医療包括病棟への変化に伴い医療機器の使用頻度,使用機器に変化があった.今後人口の変動に伴い地域医療包括病棟は増加する事が推察される,それに伴い医療機器の更新計画等も柔軟におこなっていく必要があると考えられる.