講演情報
[90]中央材料室の効率性向上と安全性確保に向けたRumed 設計の考察
秋山 翔 (エム・エス・シー㈱)
医療現場における効率性と安全性の確保は,永遠の課題である.また,少子高齢化が進む現状において,病院における人材不足は深刻な状況に推測される中で,中央材料室(CSSD)の運営においても,同じことが考えられる.本考察では,欧州で採用されているRumed設計の基本概念を基盤とし,施設ごとの課題を体系的に分析・解決する手法を検討した.Rumed設計は,作業効率や衛生管理を最適化するための設計思想であり,現場スタッフの負担軽減やワークライフバランスの向上に寄与する可能性を有する.また,このアプローチは,効率化を図る一方で医療の安全性や質を損なわない運営手法の構築に資することが期待される.本発表では,効率性,衛生性,持続可能性の観点からRumed設計の導入可能性について考察をおこない,医療現場における安全性と効率性の両立に向けた一助とすることを目的とする.