講演情報

[99]医療機器管理ソフトを利用した手術室用軽量X 線透視診断装置の使用頻度の把握

岡本 勇貴 (大和高田市立病院 臨床工学科)
【背景】2024年2月21日に医療法第25条第1項に基づく立入検査がおこなわれ,放射線科が手術室用の軽量X線透視診断装置(以下Cアーム)の使用頻度の把握を指摘された.2021年に当学会で手術室における使用頻度の発表をおこなったが,今回放射線科よりCアームの使用頻度の把握調査依頼があり,2024年4月より宮野医療器社製医療機器管理システム「Me-TOMASS」(以下トーマス)で機器管理を開始したので報告する.【目的】手術室におけるCアームの使用頻度の把握.【方法】手術室のCアーム3台の外観と銘板を撮影し,銘板を基に製造番号などの機器情報をトーマスへ登録.手術室へ3台のCアームのバーコードリストを提出.これまでと同様に手術室スタッフへ使用機器のバーコード読み取りを依頼.毎日朝7時30分と夕方5時にCEスタッフが読み取り内容を確認,トーマスへ使用機器を登録する.トーマスの点検履歴よりCアームの履歴を抽出.使用履歴をPDF化し,放射線科へ提出.【結果】手術室におけるCアームを管理登録することで,使用頻度の把握が可能となった.【今後の課題】2024年12月18日に再度立入検査が実施され,使用頻度だけではなく放射線の照射時間や線量情報の収集も指摘された.しかし,当院では手術室常駐の放射線技師が不在であり,Cアームはシステム連動していないのが現状である.今後は,更なる詳細な情報収集方法を手術室や放射線科と連携して模索していく必要がある.