講演情報
[ML1]10分でわかる日本医療機器学会の100年
高階 雅紀 (一般社団法人日本医療器機器学会 第16代理事長)
一般社団法人日本医療機器学会は一昨年の2023年に100周年を迎えました.今回の大会が第100回大会と称するのは,第二次世界大戦の影響で2年間活動を停止していたからです.
一昨年の100周年記念式典では,本学会100年間の歩みを10分ほどにまとめたスライドショー,および昭和9年から平成15年まで配布していた医科器械図録の初期の内容や表紙の変遷を紹介するスライドショーを作成し供覧しました.式典にお越しいただいた方にはご覧いただけましたが,多くの会員の皆様にも見ていただき,本学会が歩んできた100年の道程や先人の想いをご理解いただきたくて本講演を企画いたしました.
本学会のルーツは,明治37年,38年の日露戦争後に国産医療機器の開発と性能向上を目的として,いわしや松本器械店の松本福松社長が同業の鈴木浅之助氏および中村卯吉氏らと明治39年に立ち上げた医科器械研究会にさかのぼります.この研究会は残念なことに衰微しましたが,明治44年に東京医科器械同業組合が設立され,それを母体として大正8年に新たな研究会が立ち上がりました.大正12年,1923年2月の研究会総会において名称を日本医科器械学会として再組織化することが決定し,翌月の3月16日が私どもの学会,日本医科器械学会の創立の日になります.
学会活動が始まったばかりの9月1日に関東大震災が発災し年末まで学会誌の発行も停止しましたが,翌年大正13年4月には無事に第1回総会および医科器械展示会が開催されました.現在のメディカルショージャパン&ビジネスエキスポに繋がる展示会では六十数品の医療機器が展示されました.当時の目録によれば航空機用患者搬送台,骨折患者搬送用自動車などが記載されております.タイムマシンがあったら是非見に行ってみたいものです.
本講演では,上記のような学会黎明期から今日に至るまでの本学会の節目の出来事を知っていただくとともに,学会を立ち上げ発展させてきた先人の熱い想いに触れていただければ幸いです.
一昨年の100周年記念式典では,本学会100年間の歩みを10分ほどにまとめたスライドショー,および昭和9年から平成15年まで配布していた医科器械図録の初期の内容や表紙の変遷を紹介するスライドショーを作成し供覧しました.式典にお越しいただいた方にはご覧いただけましたが,多くの会員の皆様にも見ていただき,本学会が歩んできた100年の道程や先人の想いをご理解いただきたくて本講演を企画いたしました.
本学会のルーツは,明治37年,38年の日露戦争後に国産医療機器の開発と性能向上を目的として,いわしや松本器械店の松本福松社長が同業の鈴木浅之助氏および中村卯吉氏らと明治39年に立ち上げた医科器械研究会にさかのぼります.この研究会は残念なことに衰微しましたが,明治44年に東京医科器械同業組合が設立され,それを母体として大正8年に新たな研究会が立ち上がりました.大正12年,1923年2月の研究会総会において名称を日本医科器械学会として再組織化することが決定し,翌月の3月16日が私どもの学会,日本医科器械学会の創立の日になります.
学会活動が始まったばかりの9月1日に関東大震災が発災し年末まで学会誌の発行も停止しましたが,翌年大正13年4月には無事に第1回総会および医科器械展示会が開催されました.現在のメディカルショージャパン&ビジネスエキスポに繋がる展示会では六十数品の医療機器が展示されました.当時の目録によれば航空機用患者搬送台,骨折患者搬送用自動車などが記載されております.タイムマシンがあったら是非見に行ってみたいものです.
本講演では,上記のような学会黎明期から今日に至るまでの本学会の節目の出来事を知っていただくとともに,学会を立ち上げ発展させてきた先人の熱い想いに触れていただければ幸いです.