講演情報

[パネルディスカッション1]CE不在の中小病院の医療機器管理~フリーランスCEとして外部から支援する~

大石 杏衣 (Kiwi)
病院の大小に関わらず医療機器は使用されているが,透析がない中小規模病院では,臨床工学技士(以下CE)を正規雇用する施設は少ない.私は2019年にフリーランスとして独立し,CE不在の中小規模病院で機器管理と教育の支援をおこなっている.今回,療養病棟と地域包括ケア病棟を備える約80床の医療機関で,約60機種,約350台を医療機器管理台帳に登録し,毎月1〜2日程度の定期訪問にて支援をおこなっている一例を示す.80床で350台の登録数を多いと感じるだろうか?少ないと感じるだろうか?この事例から,医療機器保守管理をおこなう上で,私たちCEが管理する医療機器の守備範囲はどこまでか?「医療機器保守管理」=「貸出と定期点検」という認識で良いのか?機器管理の価値や必要性とは何か?等,具体的に落とし込みながら,医療機器保守管理を再考したいと考える.