講演情報

[パネルディスカッション2]医用テレメータにおける電波障害の基礎(受信不良・混信・相互変調・電磁干渉)

石田 開 (湘南工科大学工学部人間環境学科)
医用テレメータの安全な運用には,電波管理が極めて重要である.特に我が国の400MHz帯の小電力医用テレメータは,限られた周波数(チャネル)を効率的に運用する必要があり,かつ近隣施設をも含めた電波管理が求められる.また,他の無線通信機器との混信や,電子機器等から発生する電磁ノイズについても理解しておく必要がある.本発表では,電波障害の基礎として,受信不良が発生する仕組みや具体的な混信の事例などを解説する.また,相互変調の発生メカニズムより,チャネル管理やゾーン配置の必要性についても述べる.さらに,スイッチングレギュレータやCPUクロックの高速化に伴い発生する高周波の電磁ノイズについても,実例を交えて述べる.最後に,電波管理を容易にかつコストを掛けずにおこなう方法として,生体情報モニタに搭載された簡易スペクトラムアナライザ機能についても解説する.