講演情報
[パネルディスカッション3]R-SUDの本学の取り組み状況と診療報酬請求について
橋場 哲也 (国立大学法人旭川医科大学 医事課)
使用済み単回使用医療機器(SUD)の収集や再製造単回使用医療機器(R-SUD)の活用については,医療材料の値上げや人件費の高騰で苦しむ病院経営の改善だけでなく,資源の有効活用の観点から,SDGsの取り組み(つくる責任,つかう責任)として非常に重要である.本学では,R-SUDの採用およびSUDの収集を早期に決定し,病院全体の取り組みとして位置付け,院内の複数部署において実施している.働き方改革や働き手の不足等によりさらなる業務の効率化が求められるなか,収集によって業務量が増えてしまうことも,全国の施設にて本取り組みが普及しない原因となっているが,令和6年度診療報酬改定において,手術におけるR-SUDの使用について新たな加算が設けられ1年が経過した.しかし,まだまだR-SUDの認知度が低いと感じることから,本学の取り組み状況を伝えることで,R-SUDの採用やSUDの収集する施設が増えることを期待する.