講演情報
[パネルディスカッション3]再製造単回使用医療機器制度の現在と今後について
冨田 耕太郎 (厚生労働省医薬局医療機器審査管理課 再生医療等製品審査管理室)
使用済みの単回使用医療機器(SUD)を,医療機器製造販売業者の責任の下で適切に収集し,分解,洗浄,滅菌等の必要な処理をおこない,再び使用できるようにする仕組みとして,平成29年に再製造単回使用医療機器(R-SUD)制度が導入された.また,令和6年度診療報酬改定では,R-SUDである特定保険医療材料の使用に係る実績を有する医療機関において,手術にR-SUDである特定保険医療材料を使用した場合の加算を設けることとなった.R-SUD制度が導入されてから7年が経過し,その認知度自体が向上してきたことに加え,診療報酬改定における加算の新設により医療機関でのR-SUDの導入が増えてきている一方で,R-SUDとして承認された品目数自体は伸び悩むなど,さらなる普及に向けた課題は残っており,課題解決に向けた取り組みが求められている.本講演では,R-SUD制度および令和6年度診療報酬改定について概説するとともに,R-SUDに関するこれまでの取り組みや課題等について紹介する.