講演情報

[パネルディスカッション6]「医療現場における滅菌保証のための施設評価ツール」で解釈に悩んだこと・改善したこと・改善に悩んでいること〜全国国立大学病院材料部師長会議の調査より〜

佐藤 裕子 (東北大学病院 材料部)
2021年に「医療現場における滅菌保証のための施設評価ツール」が作成され,全国国立大学病院材料部では毎年評価をおこない,2023年より相互チェックを開始した.評価ツールでの評価や相互チェックをおこなう中で,各施設で設問の解釈に悩むことや,改善方法に悩んでいることがわかった.そこで設問の解釈に悩んでいることを抽出して理解を深め,改善したこと・改善に困っていることを共有し,改善への示唆を得ることを目的に,全国国立大学病院材料部師長会議で,評価ツールの解釈について,および改善に関する調査をおこなった.調査結果より,評価ツールの解釈で悩むのは「再生処理」全般に多く,改善に悩んでいる項目は,「再生処理」の洗浄業務およびバリデーション,業務量の把握と適正人員に関して多いことがわかった.師長会議では,改善したこと・改善に悩んでいることを共有したことが有意義であったため,本パネルディスカッションでも皆さんと共有して考えていきたい.