講演情報
[パネルディスカッション6]医療現場における滅菌保証のための施設評価ツール」の解釈の考え方について
齋藤 篤 (大阪大学医学部附属病院 材料部)
全国国立大学病院材料部看護師長会議のアンケートにより,評価ツールの設問,解説の解釈に悩んだこと,改善に悩んでいることが報告された.特に多かったご意見は再生処理における「バリデーション」である.導入するためのコスト獲得,導入できたはいいものの装置メーカと医療施設側との協議が十分に為されていない,実務をおこなっている中でバリデーションまで実施できない現状がある,といった課題が散見された.また,「業務量の算出」では実施方法がわからない,という意見が多くあった.これらは品質保証の責任元である医療施設に大きな不安となるため,未実施施設は自衛のために取り組みを開始できるような計画をたてねばならない.本パネルディスカッションではこういった設問に注目し,どのように捉えて自施設での品質管理につなげていくのか,その考え方の入り口をお伝えしたい.