講演情報
[パネルディスカッション6]改善事例2 丸太町病院
武内 未来子 (医療法人社団洛和会 丸太町病院 手術センター)
当院は京都市の中心部に位置し,急性期医療を中心とした地域密着型の病院である.病床は150床であり,手術室は4室を有し年間約2,200件の手術を実施,CSSDは委託業社が担っている.現状の課題として,増加する手術件数に見合わない設備のキャパオーバーにおける環境不備・手順や基準などの文書の未整備・スタッフのCSSDに対する教育の未熟が挙げられた.これらの課題に取り組むべく,2023年10月より北摂セントラルサプライ研究会の役員に就任し,2024年8月に役員の相互訪問による監査を「医療現場における滅菌保証のための施設評価ツール」を用いて実施した.自己評価,監査の結果ともにD判定であり,評価ツールの必須項目でも未達成の部分があった.第一種滅菌技師・感染管理認定看護師・手術看護認定看護師が参加し,客観的に評価を受けることで解釈を統一することができた.2024年12月に病院機能評価を控えていたこともあり,病院の経営部も巻き込んだ取り組みを実施することができた.2025年3月に再度自己評価を実施したところ得点が7点増加の結果となった.今回,相互評価を実施した経験と改善活動について報告する.