講演情報
[シンポジウム11]現運用からみた個体管理の有用性
藤島 宏美 (東北大学病院 材料部)
現在,当院で使用している『総合滅菌管理システム』Aries(以下アリエス)は導入して7年が経過した.CSSD業務および手術部支援の役割を多く担っている.当院では鋼製器材へのQRコードの刻印をおこない,個体管理をアリエスでおこなっている.器材一つずつ刻印読み込みをおこなう作業が追加され,導入当初は戸惑いや新たな業務からの混乱もあったが現在は定着し必要な機能となっている.アリエス機能として当院では,手術部との連携,厳密な工程管理によってCSSD業務の手順の確立に繋がっている.その現在の運用と,個体管理導入後,業務が効率化された内容を,実際に作業をおこなっている立場から具体例,導入したことによるメリットを紹介したい.またアリエスで得られるデータの活用例についても紹介したい.