講演情報

[シンポジウム12]医療機器販売業の役割と災害への備えについて-医器販協としての取り組みから-

青木 幸生 (一般社団法人日本医療機器販売業協会)
近年,我が国では,阪神・淡路大震災をはじめ,東日本大震災,熊本地震,能登半島地震など巨大地震が発生し,また南海トラフ巨大地震警戒情報の発出もありました.地震以外にも大型台風や線状降水帯の頻発による洪水,温暖化による乾燥と強風で起こる大規模森林火災など同時多発的かつ広範囲に多くの人的被害と甚大な物的被害をもたらす自然災害に見舞われ,常にその脅威にさらされています.我々医療機器販売業は,いつ・いかなる時も,必要な医療機器等を,必要としている人たちに安定供給するという社会的使命のもとに,大規模災害時においても,その使命遂行に全力を傾注してまいりました.そうした中,医器販協では,東日本大震災を契機に「大規模災害時の対応マニュアル」を策定し,毎年見直しをおこない,会員企業がその使命を果たすため取り組むべき指針を示しています.これからも社会環境の変化を踏まえ,医器販協と都道府県協会の連携をより一層強化し,明確化することで,災害対策に万全を期していきたいと考えております.