講演情報

[シンポジウム2]医療機器開発における成功とは?

小林 利彰 (元ふくしま医療機器開発支援センター)
日本における医療機器の歴史は1823年に長崎に来日したシーボルトにより西洋医学が伝来したことにさかのぼると言われており,その歴史はようやく200年を過ぎました.シーボルトにより持ち込まれた鋼製小物はわずか数年のうちに日本伝統の刀鍛冶によってより品質の高いものとなったと言われています.現在,30万を超える医療機器があると言われており,医療ニーズにより極めて多品種となり,それぞれの時代における科学技術,製造技術の進歩により発展をしてきています.そのような中で,医療機器開発における成功とは何でしょうか? 究極は「苦しんでいる患者さんを一人でも多く救うこと」に貢献することと考えますが,それは臨床のニーズでしょうか,企業のニーズでしょうか,産業振興のニーズでしょうか,それとも,,,.過去に学び,現在を見つめ,そしてこれからの未来について共に考えてみたいと思います.