講演情報
[シンポジウム2]大阪商工会議所における医工連携マッチングと事業化支援の取り組み
松山 裕 (大阪商工会議所 産業部・ライフサイエンス振興担当)
大阪商工会議所は,全国に先駆けて健康・医療を戦略分野に位置づけ,創薬,医療機器開発の最先端医療から,日常のヘルスケア,スポーツによる健康増進まで,健康・医療を幅広く捉えた産業振興に注力している.医療機器分野においては,異業種から医療分野への新規参入や新ビジネス創出を目的とした,全国最大規模の医工連携プラットフォーム事業「次世代医療システム産業化フォーラム(MDF)」を通じて,四半世紀に亘り,医療機器開発のあらゆるステージを対象とした事業を展開.具体的には,大学,医療・研究機関等が年間40件程度の医療現場ニーズ・シーズを企業に対して発表・マッチングをおこなう医工連携マッチング事業のほか,20名超の専門人材による年間500件程度の相談への対応や,医療従事者が開発・試作品等を評価するユーザ評価,医療機器メーカ・販売会社に対して製品や技術を売り込む商談会の開催など,開発段階に応じた支援を実施.これらの支援を経て,これまでに74の案件が事業化を果たしている.2021年より,日本医療研究開発機構(AMED)委託事業「医工連携イノベーション推進事業(地域連携拠点自立化推進事業)」の採択を受け,医療機器開発エコシステムの構築に取り組む.