講演情報
[シンポジウム3]養成校での教育の状況
藤江 建朗 (森ノ宮医療大学医療技術学部臨床工学科)
医療施設における医療ガスは,生命維持に重要な医療資源である.医療施設内での医療ガス設備には,様々な設備,機器や器具が必要であり,維持費は高額となる.それに対して,養成校での設備には限界もあることから,教育内容や深度にもばらつきがあるのが現状である.本発表では,まず「臨床工学技士養成所指導ガイドライン」から医療ガスに関するカリキュラムについて案内する.次に,本学でおこなっている座学と学内実習の内容について説明し,医療ガス安全教育への取り組みについて解説をおこなう.特に座学と学内実習のバランス,インシデント事例を用いた教育手法や卒後教育の内容などに焦点を当てる.医療ガス安全教育の確立は,医療安全文化の醸成に不可欠であり,医療機関と連携した医療ガス安全教育の確立が必要であると考える.