講演情報
[シンポジウム6]画像診断SaMDの開発と社会実装の現状
中村 佳児 (富士フイルム㈱メディカルシステム事業部ITソリューション部)
昨今のAI(人工知能)技術は驚異的なスピードで進化し,医療分野への応用が急速に進んでいる.画像診断を支援するコンピュータ診断支援(CAD)システムは,いち早く社会実装が進んでおり,継続的に性能向上が進められ,対象となるモダリティや病変の種類も拡大している.また,いわゆるCADとしての狭義の診断支援だけでなく,撮影~診断のワークフローに対する様々な支援機能を通じたトータルでの支援に広がっている.プログラム医療機器(SaMD)は,製品化に際して,医療機器該当性に関する議論から,薬機法上の承認品/認証品などの薬事戦略,また承認審査に関連する様々な新しい施策も試行/導入されている.本講演では,最新のAI技術を活用したSaMDの開発状況と,これまでの事例を通じた薬機法認可の経験と今後のSaMDの展開に関して想定される課題などを共有する.