講演情報

[104]TKA 症例に対して人工関節置換術ロボティックアーム手術支援システムとTKA ナビゲーションシステムの比較

平尾 貴洋, 廣畑 直実 (社会医療法人誠光会淡海医療センター)
【はじめに】当院では人工膝関節形成術(以下TKA)を年間約70 件程度おこなっており,CE は清潔介助およびナビゲーション業務をおこなっている.人工関節置換術等の手術において骨切りの精度を上げることは,患者のQOL に大きく作用することは言うまでもなく,当院では2017年2月にストライカー社製TKA ナビゲーションシステム(以下NAV3i)を導入し使用していた.しかしナビゲーションを使用した場合でも,あくまで骨切除等の手技は術者がおこなうため骨切り後の精度のずれが起こっていた.
そのためより精度の高い手術がおこなえるよう2025 年5月に人工関節置換術ロボティックアーム手術支援システム(以下MAKO)を導入し症例を経験したので報告する.
【経過】医師からは,離床期間の短縮・術後疼痛の軽減が見受けられたとの意見があった.直接介助者側からも手術中の器械出し業務量が減少し,器機の組み立て等の準備がしやすくなり,術者とのコミュニケーションや器械台の整理などに余裕をもって取り組めるようになったとの意見があった.CE からは,MAKO の操作は立ち会い業者がおこなうことになるため,業務スキルの維持が不安という意見が見受けられた.
【結果】TKA は基本前例MAKO を使用することとなり,NAV3i 使用症例はストライカー社製以外のインプラント使用時となった.手術時間ではNAV3i を使用した場合と比較しても,ほぼ同程度の時間で終えることができ,離床までの期間もMAKO を使用した方が早期に開始できた.
【まとめ】MAKO の操作をメーカがおこなうため,NAV3i 操作症例が減り業務のスキルの維持が困難になる恐れがある.しかし,その分操作者を清潔介助業務に新たに増員し知識維持およびタスクシフト等をおこない柔軟に対応していきたいと考える.