講演情報
[11]A 病院における過酸化水素ガスプラズマ滅菌の運用
平林 幸恵, 谷口 昇 (鹿児島大学病院 医療器材管理部)
【はじめに】A 病院は,過酸化水素ガスプラズマ滅菌(VHP)を2台保有している.「医療現場における滅菌保証のための施設評価ツール」では,機器のバリデーションが要求されている.今回,VHP のバリデーションについて再生処理医療機器(RMD)を選定し実施したので報告する.
【方法】滅菌器はステラッド100NX を使用し,RMDはDa Vinci Scope( 製品A) とOLYMPUSScope(製品B)を選定した.化学的・生物学的インジケータ(CI/BI)をセット内に3ヶ所設置し,それぞれ2枚の滅菌ラップ(134×134cm)で包装した.製品A は滅菌器の下段に1台積載しエクスプレスサイクルで運転した.一方,製品B は上下段に1台ずつ積載しDUO サイクルで運転した.製品A については,加温なしと15 分事前加温との濃度曲線値を測定した.製品の影響度を確認するため,無負荷状態での試験も実施した.
【結果】製品A の濃度曲線は,加温なしが678/796mg-s/L,15 分の事前加温ありは,885/962mg-s/L という結果であった.製品B の濃度曲線は,加温なしで826/1129mg-s/L, 製品AB ともにCI/BI は全て合格を示した.無負荷試験は,2024 年の記録と比較すると濃度曲線の低下が見られた.
【考察】製品A/B ともに濃度曲線の値が低く,製品A の事前加温後の濃度曲線は10%程度増加したことから加温が滅菌器の処理能力の向上に影響を与えるのではないかと考えられる.無負荷試験において1年前の濃度曲線と比較すると低下していることから,滅菌器の経年劣化が処理能力に影響することが推察された.
【まとめ】バリデーションの結果,滅菌器の性能を確認できた.この結果を参考に,製品A は事前加温を15 分実施後に滅菌をする運用法へと変更し,滅菌の質保証へとつなげることができた.
今後は加温時間を延長することで濃度がどう変化するのか,また製品B についてもデータに基づいた運用の見直しを実施する必要がある.
【方法】滅菌器はステラッド100NX を使用し,RMDはDa Vinci Scope( 製品A) とOLYMPUSScope(製品B)を選定した.化学的・生物学的インジケータ(CI/BI)をセット内に3ヶ所設置し,それぞれ2枚の滅菌ラップ(134×134cm)で包装した.製品A は滅菌器の下段に1台積載しエクスプレスサイクルで運転した.一方,製品B は上下段に1台ずつ積載しDUO サイクルで運転した.製品A については,加温なしと15 分事前加温との濃度曲線値を測定した.製品の影響度を確認するため,無負荷状態での試験も実施した.
【結果】製品A の濃度曲線は,加温なしが678/796mg-s/L,15 分の事前加温ありは,885/962mg-s/L という結果であった.製品B の濃度曲線は,加温なしで826/1129mg-s/L, 製品AB ともにCI/BI は全て合格を示した.無負荷試験は,2024 年の記録と比較すると濃度曲線の低下が見られた.
【考察】製品A/B ともに濃度曲線の値が低く,製品A の事前加温後の濃度曲線は10%程度増加したことから加温が滅菌器の処理能力の向上に影響を与えるのではないかと考えられる.無負荷試験において1年前の濃度曲線と比較すると低下していることから,滅菌器の経年劣化が処理能力に影響することが推察された.
【まとめ】バリデーションの結果,滅菌器の性能を確認できた.この結果を参考に,製品A は事前加温を15 分実施後に滅菌をする運用法へと変更し,滅菌の質保証へとつなげることができた.
今後は加温時間を延長することで濃度がどう変化するのか,また製品B についてもデータに基づいた運用の見直しを実施する必要がある.
