講演情報
[112]術中デバイス装着型スイッチを用いた手術用ポインティングシステムの開発
山川 祥紀1, 本田 江美1, 中口 俊哉2 (1.㈱ニチオン 手術器械事業部, 2.国立大学法人千葉大学フロンティア医工学センター)
内視鏡下外科手術において,術者が術野モニター上の構造物を示しながら指示や教育をおこなう際,両手で器具を把持しているためにマウス等の操作ができず,口頭説明に依存する課題があった.これにより意思疎通の正確性が低下し,手技の停滞や教育効果のばらつきを招く恐れがある.本研究では,内視鏡下鉗子をはじめとする各種手術操作器具のハンドル部に,拇指で操作可能な小型スイッチを装着し,単独でモニター上の任意位置を指示できる「術中デバイス装着型ポインター」を開発した.初期試作ではPC を用いた構成としたが,映像キャプチャによる遅延や設置の煩雑さが課題となった.そこで,映像取得から描画・出力までを同一のマイクロコンピュータ内で完結させる改良版を試作した.これにより,遅延の抑制とシステム全体の小型・簡素化を実現した.本デバイスはスイッチ部を後付け可能な構造としており,鉗子のみならず多様な手術デバイスへの装着が可能である.
千葉大学医学部附属病院小児外科での動作検証により,指導医から概念の有用性を確認した.今後は,装着対象となるデバイス形状に合わせた取付治具の最適化,操作性の向上,滅菌対応,および臨床環境下での定量的評価を進める.
千葉大学医学部附属病院小児外科での動作検証により,指導医から概念の有用性を確認した.今後は,装着対象となるデバイス形状に合わせた取付治具の最適化,操作性の向上,滅菌対応,および臨床環境下での定量的評価を進める.
