講演情報
[116]災害時器材供給訓練の実施報告
彦坂 宗平, 金澤 かんな, 久米 啓介, 杉浦 好美, 高橋 千恵子, 柳田 朝香, 大石 靖徳 (浜松医科大学医学部附属病院)
【背景】地震災害発生時には多数の傷病者が来院し,医療処置器材の需要急増が予想される.事前に災害用器材を滅菌し,速やかに供給する体制を整えることは,初動診療の円滑化に寄与する.
今回,病院防災訓練に合わせて赤エリア等へ災害用器材を供給したため報告する.
【目的】地震災害を想定した病院防災訓練において,事前滅菌した災害用器材の供給運用を検証する.
【方法】手術での使用に不適と判断され供給停止とした器材を活用し,鑷子・鉗子・剪刀・持針器を災害用縫合セットとして事前に滅菌した.赤エリアへ60 セット,黄エリアへ40 セット供給し,訓練参加者へ運用に関する聞き取りをおこなった.
【結果】コンテナに保管した滅菌済み器材を,要請を待たずに実施するPUSH 型支援で供給した結果,訓練開始後速やかに各エリアへ供給できた.
1コンテナ20 セットにしたことで階段搬送でも負担が少なかった.初回供給時に担当者と供給・回収場所を調整し,材料部で一覧掲示をおこなうことができた.回収用コンテナと蛋白凝固防止剤も同時供給し,担当者に運用説明をおこなった.コンテナに貼付した運用方法は「わかりやすい」と評価され,器材に関して「これなら使用できる」「ないよりずっといい」との意見が得られた.
【考察】災害発生後に滅菌を開始するのでは初動対応が遅れる可能性があり,事前滅菌によるPUSH 型支援は有効と考えられた.B 級品器材で構成した縫合セットであっても「ないより良い」との意見が多く,今後も可能な範囲で整備を継続したい.一方,器材管理に不慣れなスタッフが関わるため,錆防止や針刺し防止など回収時の注意点の周知や連絡体制の整備が必要である.制限された水での洗浄方法が今後の課題として挙がった.
【結語】本訓練により,事前滅菌した災害用器材を用いたPUSH 型支援が初動対応に有効であることが確認され,今後の体制強化に向けた課題も明確となった.
今回,病院防災訓練に合わせて赤エリア等へ災害用器材を供給したため報告する.
【目的】地震災害を想定した病院防災訓練において,事前滅菌した災害用器材の供給運用を検証する.
【方法】手術での使用に不適と判断され供給停止とした器材を活用し,鑷子・鉗子・剪刀・持針器を災害用縫合セットとして事前に滅菌した.赤エリアへ60 セット,黄エリアへ40 セット供給し,訓練参加者へ運用に関する聞き取りをおこなった.
【結果】コンテナに保管した滅菌済み器材を,要請を待たずに実施するPUSH 型支援で供給した結果,訓練開始後速やかに各エリアへ供給できた.
1コンテナ20 セットにしたことで階段搬送でも負担が少なかった.初回供給時に担当者と供給・回収場所を調整し,材料部で一覧掲示をおこなうことができた.回収用コンテナと蛋白凝固防止剤も同時供給し,担当者に運用説明をおこなった.コンテナに貼付した運用方法は「わかりやすい」と評価され,器材に関して「これなら使用できる」「ないよりずっといい」との意見が得られた.
【考察】災害発生後に滅菌を開始するのでは初動対応が遅れる可能性があり,事前滅菌によるPUSH 型支援は有効と考えられた.B 級品器材で構成した縫合セットであっても「ないより良い」との意見が多く,今後も可能な範囲で整備を継続したい.一方,器材管理に不慣れなスタッフが関わるため,錆防止や針刺し防止など回収時の注意点の周知や連絡体制の整備が必要である.制限された水での洗浄方法が今後の課題として挙がった.
【結語】本訓練により,事前滅菌した災害用器材を用いたPUSH 型支援が初動対応に有効であることが確認され,今後の体制強化に向けた課題も明確となった.
