講演情報
[21]歯科用インプラント埋入器具のウォッシャーディスインフェクターにおける洗浄効果
柏井 伸子1,2, 川口 順也3, 熊谷 晃佑3, 庄司 卓也3, 樋掛 明洋3, 本多 功知3 (1.グローバル医科歯科感染管理研究会, 2.㈲ハグクリエイション, 3.㈱モレーンコーポレーション)
【目的】近年では天然歯欠損部へのリハビリテーションとして,歯科用インプラント治療が選択されるようになり,咀嚼力や審美性の回復に寄与している.外科処置後のリユース器材に関しては,残留蛋白質が無いような洗浄が必須となるため,骨内に埋入されたインプラント体の最終締め付けをおこなう際に使用されるラチェットを用いて,洗浄効果を検討した.
【対象および方法】ストローマン社製ラチェット17 本に,欧州基準の羊血100 マイクロリットルを塗布し,30分間室温乾燥させ試験対象物とした.洗浄は㈱モレーンコーポレーションのウォッシャーディスインフェクターアルノ(以下WD)を用い,蛋白質の熱変性を考慮し熱水消毒と乾燥工程は経ず,予備洗浄,中性酵素系洗浄剤での45 度10 分間の洗浄,すすぎとした.参考のため製造者から推奨されている超音波洗浄(以下US)に関しても同様の試験体を1本使用し,中性酵素洗剤を併用して15 分間の洗浄をおこなった.その後クリーンケミカル㈱製PQCLEANING TEST KIT を用いて残留蛋白質を抽出し,OPA(o-Phthalaldehyde オルトフタルアルデヒド)法で定量し評価した.
【結果および考察】洗浄後の残留蛋白質量(単位マイクログラムは,WD 分が最大値27.7 でUS が105.9 であった.
(一社)日本医療機器学会の『医療現場における滅菌保証のガイドライン2021』では,洗浄後の残留蛋白質量は20 マイクログラム下と勧告されており,十分に許容されるものであった.
【結論】国内の歯科臨床においては未だWD が普及途上にあり,汎用されているUS が推奨されているが,US の場合,容器内での振動により微細なダメージの発生が懸念される.WD で確実に洗浄効果が得られるのであればその回避が可能となり,本検証によりその実用性が示唆された.
【対象および方法】ストローマン社製ラチェット17 本に,欧州基準の羊血100 マイクロリットルを塗布し,30分間室温乾燥させ試験対象物とした.洗浄は㈱モレーンコーポレーションのウォッシャーディスインフェクターアルノ(以下WD)を用い,蛋白質の熱変性を考慮し熱水消毒と乾燥工程は経ず,予備洗浄,中性酵素系洗浄剤での45 度10 分間の洗浄,すすぎとした.参考のため製造者から推奨されている超音波洗浄(以下US)に関しても同様の試験体を1本使用し,中性酵素洗剤を併用して15 分間の洗浄をおこなった.その後クリーンケミカル㈱製PQCLEANING TEST KIT を用いて残留蛋白質を抽出し,OPA(o-Phthalaldehyde オルトフタルアルデヒド)法で定量し評価した.
【結果および考察】洗浄後の残留蛋白質量(単位マイクログラムは,WD 分が最大値27.7 でUS が105.9 であった.
(一社)日本医療機器学会の『医療現場における滅菌保証のガイドライン2021』では,洗浄後の残留蛋白質量は20 マイクログラム下と勧告されており,十分に許容されるものであった.
【結論】国内の歯科臨床においては未だWD が普及途上にあり,汎用されているUS が推奨されているが,US の場合,容器内での振動により微細なダメージの発生が懸念される.WD で確実に洗浄効果が得られるのであればその回避が可能となり,本検証によりその実用性が示唆された.
