講演情報
[30]泡様物質の侵入に着目したロボット鉗子の構造的課題と洗浄適正
山本 遼太郎, 木原 功普, 山口 敦子, 小林 涼, 上田 舞 (鹿児島市立病院)
【目的】当院ではロボット支援手術においてモノポーラカーブドシザース(以下MCS)を用いているが,術中にMCS 先端チップカバー付近から泡様の液体が鉗子内へ侵入する現象を複数回確認した.本現象が洗浄・滅菌に与える影響について検証をおこない,再使用医療機器としての構造的課題と洗浄適正の再評価を目的とした.
【方法】使用済のMCS 鉗子を対象とし,先端チップカバー部に一定の圧力を加えて液体を滴下し,鉗子後方部からのリークの有無を観察した.また,鉗子内腔への侵入物質の残存を模擬するために色素水を用い,標準的な洗浄工程(手洗浄+自動洗浄器)を実施後,内腔に色素残存の有無を確認した.併せて細菌培養もおこない,洗浄の有効性を評価した.
【結果】一部の鉗子では,先端から加えた液体が鉗子内腔を通じて後方よりリークする現象を再現可能であった.また,色素水を用いた試験では,洗浄後も内腔に色素が微量残存している例があった.
【考察】本検証により,MCS 鉗子は構造的に内腔への液体侵入経路が存在しうること,かつ現行の洗浄工程では十分な除去が困難なケースがあることが示唆された.再使用医療機器において,外観上の清浄性のみでなく内部構造を考慮した洗浄手法の見直しが必要であり,洗浄マニュアルの改善が望まれる.
【結論】ロボット鉗子における泡様物質の侵入は,洗浄・滅菌工程に新たな課題を提示するものであり,安全な再使用のためには構造的な理解と現場主導の検証が不可欠である.
【方法】使用済のMCS 鉗子を対象とし,先端チップカバー部に一定の圧力を加えて液体を滴下し,鉗子後方部からのリークの有無を観察した.また,鉗子内腔への侵入物質の残存を模擬するために色素水を用い,標準的な洗浄工程(手洗浄+自動洗浄器)を実施後,内腔に色素残存の有無を確認した.併せて細菌培養もおこない,洗浄の有効性を評価した.
【結果】一部の鉗子では,先端から加えた液体が鉗子内腔を通じて後方よりリークする現象を再現可能であった.また,色素水を用いた試験では,洗浄後も内腔に色素が微量残存している例があった.
【考察】本検証により,MCS 鉗子は構造的に内腔への液体侵入経路が存在しうること,かつ現行の洗浄工程では十分な除去が困難なケースがあることが示唆された.再使用医療機器において,外観上の清浄性のみでなく内部構造を考慮した洗浄手法の見直しが必要であり,洗浄マニュアルの改善が望まれる.
【結論】ロボット鉗子における泡様物質の侵入は,洗浄・滅菌工程に新たな課題を提示するものであり,安全な再使用のためには構造的な理解と現場主導の検証が不可欠である.
