講演情報

[38]滅菌業務の“見えない努力” を伝えるアプローチ-医学生の動画視聴と意識調査-

田口 由美子 (熊本大学病院)
【背景・目的】医療現場における滅菌業務は,患者の安全と院内感染防止に不可欠である.しかし,医学生や若手医師がその実態に触れる機会は少なく,委託業者の役割や滅菌工程の複雑さ,コスト意識に乏しい現状がある.今回,材料部の業務内容を可視化した動画資料を用いて,医学生の理解度や意識の変化を評価し,チーム医療における滅菌業務の位置づけを考える機会とすることを目的とした.
【方法】熊本大学病院中央材料部の業務内容をまとめた動画資料を用い,臨床実習前の医学生に対して視聴してもらった.視聴後,滅菌業務に関する理解度,委託業者との関わり,コスト意識,チーム医療への認識などに関する10 項目のアンケートを実施し,自由記述も含めて分析した.
【結果と考察】結果は発表時に詳しく報告する.医学生が滅菌業務の実際を知ることは,チーム医療の理解を深めるうえで大切である.今後は,実際の見学や委託職員との対話の機会を設けることで,より実践的な学びにつなげることが期待されると考える.
【結語】医療の質と安全を支える滅菌業務の重要性を,医学生の段階から教育することは,将来の医療人としての意識形成に寄与する.今後も多職種連携の視点を育む教育の充実が求められる.