講演情報
[43]2D 動画とVR 教材による口腔ケア教育の比較―自己効力感と教育的特性の検討
吉田 あや1, 秋永 和之1, 内田 荘平1, 石井 綾子2, 南 レイラ2 (1.福岡看護大学 健康支援看護部門 成人看護学分野, 2.福岡医療短期大学)
【目的】看護教育における口腔ケア技術の習得には,効率的な視覚教材の選定が重要である.本研究では,全体を俯瞰する2D 動画と一人称視点のVR 動画が,看護学生の自己効力感および教材の有用性に与える影響を比較し,学習者の心理面から各教材の教育的特性を明らかにすることを目的とした.
【方法】看護学生1年生50 名を対象に,2D 群とVR群(各25 名)に分け,介入調査を実施.動画視聴および顎模型を用いた演習の前後で,口腔ケアへの自己効力感に関する10 段階評価のアンケートと教材の不満点・感想に関する自由記述調査をおこなった.分析は,量的データにはマン・ホイットニーのU検定,質的データには内容分析の手法を用いカテゴリ化を実施.
【結果】アンケートの結果,2D 群はVR 群に比べ,「臨床実習で患者に口腔ケアを実践する自信がついた」等の項目で有意に高値を示した(p<0.05).
自由記述での不満な点として,VR 群では「機器による酔い・疲れ」「操作の難しさ」等の〔身体的・操作的障壁〕が10 件,2D 群では「手元の隠れ」等の〔視覚情報の制限〕が5件見られた.ポジティブな感想では,VR 群は「臨床を想像しやすい」などの〔没入感と意欲の向上〕が14 件と多く,2D 群は「手順を丁寧に実行できた」等〔手技の具体化と改善〕や「難しさを再認識した」という〔自己課題の発見〕が計11 件抽出された.
【考察・結論】2D 動画は,学生が日常的に接する視点であり,手順を冷静に整理できるため,短期的な自信の形成(自己効力感向上)に寄与しやすい.
一方,VR 動画は高い没入感により,能動的な学習意欲を引き出す一方で,身体的負担(酔う)やVR 操作の難しさがあった.今後は両者の利点欠点をうまく活用したハイブリッド教育の充実を検討する必要がある.以上より,導入初期の自信形成には2D,臨床イメージの具体化にはVR という,教育段階に応じた使い分けの重要性が示された.
【方法】看護学生1年生50 名を対象に,2D 群とVR群(各25 名)に分け,介入調査を実施.動画視聴および顎模型を用いた演習の前後で,口腔ケアへの自己効力感に関する10 段階評価のアンケートと教材の不満点・感想に関する自由記述調査をおこなった.分析は,量的データにはマン・ホイットニーのU検定,質的データには内容分析の手法を用いカテゴリ化を実施.
【結果】アンケートの結果,2D 群はVR 群に比べ,「臨床実習で患者に口腔ケアを実践する自信がついた」等の項目で有意に高値を示した(p<0.05).
自由記述での不満な点として,VR 群では「機器による酔い・疲れ」「操作の難しさ」等の〔身体的・操作的障壁〕が10 件,2D 群では「手元の隠れ」等の〔視覚情報の制限〕が5件見られた.ポジティブな感想では,VR 群は「臨床を想像しやすい」などの〔没入感と意欲の向上〕が14 件と多く,2D 群は「手順を丁寧に実行できた」等〔手技の具体化と改善〕や「難しさを再認識した」という〔自己課題の発見〕が計11 件抽出された.
【考察・結論】2D 動画は,学生が日常的に接する視点であり,手順を冷静に整理できるため,短期的な自信の形成(自己効力感向上)に寄与しやすい.
一方,VR 動画は高い没入感により,能動的な学習意欲を引き出す一方で,身体的負担(酔う)やVR 操作の難しさがあった.今後は両者の利点欠点をうまく活用したハイブリッド教育の充実を検討する必要がある.以上より,導入初期の自信形成には2D,臨床イメージの具体化にはVR という,教育段階に応じた使い分けの重要性が示された.
