講演情報
[50]医療機関が実施可能な医用テレメータの簡便な電波管理法の提案
佐藤 大樹, 法邑 まなみ, 神山 英昇, 太田 稔 (北海道大学病院 ME 機器管理センター)
【背景・目的】近年,IoMT(Internet of Medical Things)の普及に伴い,医療機関における無線技術の利用は拡大している.一方,電波障害に起因する医用テレメータの中断を防ぐため,受信環境の継続的な管理が求められている.総務省「2024年度 医療機関における適正な電波利用推進に関する調査」では,医用テレメータの定量的な受信状態の点検を実施している医療機関は11.8%に留まり,その82.7%が製造販売業者への委託であった.専門性の高さが普及を妨げていると考えられ,医療機関自らが実施可能な簡便な手法の確立が課題である.本研究では,2項目からなる定量的電波管理法を考案し,その有用性を検証した.
【方法】2025 年3月から12 月にかけて,2~ 12 階の入院病棟18 部署を対象に電波管理を実施した.フクダ電子社製セントラルモニタの簡易スペクトラムアナライザ機能を用い,1)受信アンテナ直下でのCN 比30dB 以上,2)病室・トイレ・廊下において不感地が存在しないこと,を合格基準とした.不感地は電界強度が基準値から20dBμV 以上低下した地点と定義した.
【結果】対象81 バンドのうち51 バンド(63%)が合格,30 バンド(37%)が不合格であった.不合格バンドのうち24 バンド(80%)では中断は認めなかったが,潜在的リスクを把握できた.
5バンド(17%)では中断が頻発したため有線監視へ変更し,1バンド(3%)では増幅器調整により改善が得られた.最終的に6バンド(20%)で中断の改善を認めた.
【結語】CN 比計測と不感地抽出を組み合わせた本手法は,医療機関が自ら実施可能な受信環境の定量的点検として有用であり,医用テレメータ中断の軽減に寄与する可能性が示唆された.
【方法】2025 年3月から12 月にかけて,2~ 12 階の入院病棟18 部署を対象に電波管理を実施した.フクダ電子社製セントラルモニタの簡易スペクトラムアナライザ機能を用い,1)受信アンテナ直下でのCN 比30dB 以上,2)病室・トイレ・廊下において不感地が存在しないこと,を合格基準とした.不感地は電界強度が基準値から20dBμV 以上低下した地点と定義した.
【結果】対象81 バンドのうち51 バンド(63%)が合格,30 バンド(37%)が不合格であった.不合格バンドのうち24 バンド(80%)では中断は認めなかったが,潜在的リスクを把握できた.
5バンド(17%)では中断が頻発したため有線監視へ変更し,1バンド(3%)では増幅器調整により改善が得られた.最終的に6バンド(20%)で中断の改善を認めた.
【結語】CN 比計測と不感地抽出を組み合わせた本手法は,医療機関が自ら実施可能な受信環境の定量的点検として有用であり,医用テレメータ中断の軽減に寄与する可能性が示唆された.
