講演情報
[51]無線式医用テレメータの周波数偏移量測定における測定条件の検討
元石 徹也1, 田中 直子1,2, 高山 綾1,2, 茅野 功2 (1.川崎医科大学附属病院 ME センター, 2.川崎医療福祉大学医療技術学部臨床工学科)
【背景】生体情報モニタによるバイタルサイン測定に無線式医用テレメータを使用することで患者から離れた場所で観察することができる.一方,通信不良は患者の急変を見落とす原因となる.
したがって院内の電波環境を測定・把握することは重要であるが,スペクトラムアナライザ(SA)の適切な設定方法(RBW,VBW)に関する研究・報告は十分に見当たらない.今回,測定器のRBW およびVBW の設定に着目した周波数偏移の調査をおこない,適切な測定方法を検討したため報告する.
【方法】測定機器に小型SA(TinySA ULTRA)を使用し,(1)RBW:10kHz・VBW:AUTO,(2)RBW:10kHz・VBW:0.33RBW,(3)RBW:3 kHz・VBW:AUTO,(4)RBW: 3 kHz・VBW:0.33RBW,(5)RBW:1kHz・VBW:AUTO の設定で2025 年に購入したフクダ電子社製医用テレメータ10 台を対象に測定をおこない,周波数偏移量を比較した.
【結果】メーカの定める周波数偏移量規定値(4ppm)と比して,(1)(2)で規定外であり,(3)(4)(5)では規定内であった.また,(4)で周波数偏移量が最小であった.1掃引における所要時間はそれぞれ,(1)1秒以内,(2)約2秒,(3)約1秒,(4)約3秒,(5)約6秒であった.
【考察】RBW:10kHz の設定ではピークが鈍り,位置が不明瞭となることで周波数が不正確となったと考える.RBW:3kHz 以下で測定することで,周波数偏移量は規定内であったが,VBW:AUTO ではピーク位置が適切に測定できない場合が見られた.VBW:0.33RBW の設定にすることで当該事象は改善され,測定精度も向上した.RBW:1kHz でも高精度で測定が可能であったが,測定所要時間を考慮し業務の効率化を考えると,(4)RBW:3kHz・VBW:0.33RBW での測定が最も適切であると考えられる.
【結語】今回,周波数偏移量を測定するために測定器の適切な設定を求めることができた.今後,本設定にて本院の無線式医用テレメータの電波調査を進め,経時的な変化を調査していきたい.
したがって院内の電波環境を測定・把握することは重要であるが,スペクトラムアナライザ(SA)の適切な設定方法(RBW,VBW)に関する研究・報告は十分に見当たらない.今回,測定器のRBW およびVBW の設定に着目した周波数偏移の調査をおこない,適切な測定方法を検討したため報告する.
【方法】測定機器に小型SA(TinySA ULTRA)を使用し,(1)RBW:10kHz・VBW:AUTO,(2)RBW:10kHz・VBW:0.33RBW,(3)RBW:3 kHz・VBW:AUTO,(4)RBW: 3 kHz・VBW:0.33RBW,(5)RBW:1kHz・VBW:AUTO の設定で2025 年に購入したフクダ電子社製医用テレメータ10 台を対象に測定をおこない,周波数偏移量を比較した.
【結果】メーカの定める周波数偏移量規定値(4ppm)と比して,(1)(2)で規定外であり,(3)(4)(5)では規定内であった.また,(4)で周波数偏移量が最小であった.1掃引における所要時間はそれぞれ,(1)1秒以内,(2)約2秒,(3)約1秒,(4)約3秒,(5)約6秒であった.
【考察】RBW:10kHz の設定ではピークが鈍り,位置が不明瞭となることで周波数が不正確となったと考える.RBW:3kHz 以下で測定することで,周波数偏移量は規定内であったが,VBW:AUTO ではピーク位置が適切に測定できない場合が見られた.VBW:0.33RBW の設定にすることで当該事象は改善され,測定精度も向上した.RBW:1kHz でも高精度で測定が可能であったが,測定所要時間を考慮し業務の効率化を考えると,(4)RBW:3kHz・VBW:0.33RBW での測定が最も適切であると考えられる.
【結語】今回,周波数偏移量を測定するために測定器の適切な設定を求めることができた.今後,本設定にて本院の無線式医用テレメータの電波調査を進め,経時的な変化を調査していきたい.
