講演情報
[53]スペクトラム解析とOne-Class SVM を用いた医用テレメータの不要電波検知の検討
廣勢 健二1, 塚本 功1, 土屋 陽平1, 川邉 学2 (1.埼玉医大学国際医療センター 臨床工学部, 2.埼玉医科大学大学院医学研究科医科学専攻生体医工学分野)
【目的】送信機チャネルと同一周波数帯に不要電波が発生した場合,信号が重畳するため,その存在を直接発見することは困難である.そこで,本研究ではスペクトラムに着目し,機械学習手法(One-Class SVM)を用いて正常データのみで学習をおこない,不要電波の検知が可能か検討をおこなった.
【方法】医用テレメータ周波数帯域の信号を対象に,RBW1kHz,サンプリング間隔30 秒で1時間の測定をおこなった.取得データから受信強度40dBμV 以上の信号を抽出し,正常データ61 チャネル(6,112 件)および他病棟からの到来波6チャネル(200 件)に分類した.さらに,同一の測定条件下で既知のノイズ源(ナースコール親機CH2042, セントラルモニタCH5070・CH5075)のデータ74 件を別途収集した.解析は,搬送波周波数を中心に±5kHzの帯域から11 点のスペクトラム強度を抽出し,これらを特徴量としてMin-Max 法で正規化した.測定装置はSpeCat2(NEC 社製)を使用し,マルチアンテナ方式3病棟およびホイップアンテナ方式1病棟で測定した.正常データの80%を学習用として異常検知モデルを作成し,残り20%の正常データに加えて他病棟からの到来波およびノイズ源のデータを用いてモデルの検知精度を評価した.
【結果】30 秒間隔で測定したデータに対する判定では,一過性の信号変動に起因する誤検知が認められた.そこで,誤検知低減のため,30 秒ごとの判定が4回連続して異常となった場合(2分間連続検知時)のみ最終的に異常と判定する条件を追加して再評価した.その結果,正常データおよび他病棟からの到来波は医用テレメータとして識別され,既知のノイズ源のみが異常として検出された.適合率100%,再現率92%と高い性能を示した.
【結語】本手法は,正常データのスペクトラムと正規化処理のみで高い識別性能を示し,不要電波の検知が可能であった.連続検知条件の併用により誤検知も抑制され,臨床現場での電波管理への応用が期待される.
【方法】医用テレメータ周波数帯域の信号を対象に,RBW1kHz,サンプリング間隔30 秒で1時間の測定をおこなった.取得データから受信強度40dBμV 以上の信号を抽出し,正常データ61 チャネル(6,112 件)および他病棟からの到来波6チャネル(200 件)に分類した.さらに,同一の測定条件下で既知のノイズ源(ナースコール親機CH2042, セントラルモニタCH5070・CH5075)のデータ74 件を別途収集した.解析は,搬送波周波数を中心に±5kHzの帯域から11 点のスペクトラム強度を抽出し,これらを特徴量としてMin-Max 法で正規化した.測定装置はSpeCat2(NEC 社製)を使用し,マルチアンテナ方式3病棟およびホイップアンテナ方式1病棟で測定した.正常データの80%を学習用として異常検知モデルを作成し,残り20%の正常データに加えて他病棟からの到来波およびノイズ源のデータを用いてモデルの検知精度を評価した.
【結果】30 秒間隔で測定したデータに対する判定では,一過性の信号変動に起因する誤検知が認められた.そこで,誤検知低減のため,30 秒ごとの判定が4回連続して異常となった場合(2分間連続検知時)のみ最終的に異常と判定する条件を追加して再評価した.その結果,正常データおよび他病棟からの到来波は医用テレメータとして識別され,既知のノイズ源のみが異常として検出された.適合率100%,再現率92%と高い性能を示した.
【結語】本手法は,正常データのスペクトラムと正規化処理のみで高い識別性能を示し,不要電波の検知が可能であった.連続検知条件の併用により誤検知も抑制され,臨床現場での電波管理への応用が期待される.
