講演情報
[57]腹腔鏡およびロボット支援手術における鉗子絶縁点検体制の強化と安全管理への有用性
坂本 隼人, 奥山 幸典, 西谷 敬貴 (旭川赤十字病院)
【背景・目的】腹腔鏡およびロボット支援手術で使用される鉗子は,絶縁破損により熱損傷を引き起こす可能性があり,使用毎の点検が重要である.当院では臨床工学技士が週1回点検をおこなっていたが,対象は未使用の鉗子に限られていた.
そこで,使用後の組み立て工程に絶縁点検を組み込み,使用毎に点検する体制を導入し,その有用性を検証することを目的とした.
【方法】導入前(2024 年3月から12 月)と導入後(2025年2月から11 月)の各10 ヶ月間に記録された管理対象鉗子66 本の絶縁点検表を用い,点検数および破損検出数を比較した.破損が確認された鉗子については破損部位を解析した.
【結果・考察】導入前の点検数は313 本,導入後は2,794 本であった.導入前は全ての鉗子が点検できていないため,破損した状態で使用していた可能性がある.導入後は使用毎の点検により破損を早期に発見できたため,安全管理に有用であったと考える.導入前後の各10 ヶ月間に破損が確認された本数は,導入前が14 本,導入後が15本と大きな差はなかった.破損部位は絶縁シースの根本が1本,先端付近2本,先端から10cm 付近3本,先端から20 ~ 25cm 付近6本であった.これらの破損位置から,術中の鉗子同士の交差・接触,器械台準備時の取り扱いが原因である可能性が考えられた.
【まとめ】使用毎の絶縁点検体制を導入後,確実に破損が検出できるようになり,鉗子の安全性を向上させることができた.破損には複数の要因が関与していたが,点検体制の強化により破損を使用前に確実に把握ができるため,安全管理の質が向上した.今後は器械台準備工程の見直しもおこなうことで,さらなる破損防止と安全性向上が期待され,本取り組みは安全管理において有効であった.
そこで,使用後の組み立て工程に絶縁点検を組み込み,使用毎に点検する体制を導入し,その有用性を検証することを目的とした.
【方法】導入前(2024 年3月から12 月)と導入後(2025年2月から11 月)の各10 ヶ月間に記録された管理対象鉗子66 本の絶縁点検表を用い,点検数および破損検出数を比較した.破損が確認された鉗子については破損部位を解析した.
【結果・考察】導入前の点検数は313 本,導入後は2,794 本であった.導入前は全ての鉗子が点検できていないため,破損した状態で使用していた可能性がある.導入後は使用毎の点検により破損を早期に発見できたため,安全管理に有用であったと考える.導入前後の各10 ヶ月間に破損が確認された本数は,導入前が14 本,導入後が15本と大きな差はなかった.破損部位は絶縁シースの根本が1本,先端付近2本,先端から10cm 付近3本,先端から20 ~ 25cm 付近6本であった.これらの破損位置から,術中の鉗子同士の交差・接触,器械台準備時の取り扱いが原因である可能性が考えられた.
【まとめ】使用毎の絶縁点検体制を導入後,確実に破損が検出できるようになり,鉗子の安全性を向上させることができた.破損には複数の要因が関与していたが,点検体制の強化により破損を使用前に確実に把握ができるため,安全管理の質が向上した.今後は器械台準備工程の見直しもおこなうことで,さらなる破損防止と安全性向上が期待され,本取り組みは安全管理において有効であった.
