講演情報
[63]医療機器管理システムにおけるBLE 所在情報を用いた稼働率算出および可視化の検討
佐藤 将志, 八鍬 純, 石山 智之 (山形大学医学部附属病院臨床工学部)
【背景】近年,医療機器管理はトラッキング技術の活用により,所在検出が可能になった.当院では医療機器管理システムTSUMUGU Asset®(TSUMUGU Medical 社)にBluetooth LowEnergy(BLE)通信を連携させ,医療機器の所在を把握する取り組みをおこなっている.一方,従来は稼働状況を定量的に把握しづらく,病棟での機器の抱え込みによる在庫不足や貸出循環の停滞が課題であった.
【目的】BLE 通信による所在情報から稼働傾向を可視化し,中央管理の適正化と機器偏在の是正を目的としたシステムを構築したので報告する.
【方法】院内各所にBLE レシーバーを設置し,輸液ポンプにタグを付与して位置情報を取得した.
遮蔽物や透過性素材による電波の影響を抑えるため各フロアに約20 台増設し,受信範囲を近距離に限定した.在床の有無を問わず,病室内所在を「稼働中」,ナースステーション・機材室所在を「未稼働」と定義し稼働率を算出した.
【結果】病棟単位での実稼働率の算出および稼働傾向の可視化が可能となった.処置室での使用,機材室周辺での移動や誤検知,病室内での一時使用中断などの例外はあるが,得られたデータは日常の病棟運用の印象とも概ね一致し,機器偏在の把握に有用であった.
【考察】BLE 通信は構造物や環境の影響を受けやすく誤検出が生じやすいという課題があるが,受信設定により実用的な精度を確保できた.本システムでは高精度な所在情報よりも稼働傾向の把握を重視しており,取得データの可視化によって現場運用の「見える化」が可能となった.
これにより,貸出循環の適正化や機器配置の再評価につながる有用なデータが得られた.
【結語】本システムでは,BLE 所在情報を病院運用に合わせて定義し直すことで,従来困難であった稼働傾向の可視化を実現した.これにより,適正な機器配置,さらには運用改善の指標として活用できる可能性が示された.
【目的】BLE 通信による所在情報から稼働傾向を可視化し,中央管理の適正化と機器偏在の是正を目的としたシステムを構築したので報告する.
【方法】院内各所にBLE レシーバーを設置し,輸液ポンプにタグを付与して位置情報を取得した.
遮蔽物や透過性素材による電波の影響を抑えるため各フロアに約20 台増設し,受信範囲を近距離に限定した.在床の有無を問わず,病室内所在を「稼働中」,ナースステーション・機材室所在を「未稼働」と定義し稼働率を算出した.
【結果】病棟単位での実稼働率の算出および稼働傾向の可視化が可能となった.処置室での使用,機材室周辺での移動や誤検知,病室内での一時使用中断などの例外はあるが,得られたデータは日常の病棟運用の印象とも概ね一致し,機器偏在の把握に有用であった.
【考察】BLE 通信は構造物や環境の影響を受けやすく誤検出が生じやすいという課題があるが,受信設定により実用的な精度を確保できた.本システムでは高精度な所在情報よりも稼働傾向の把握を重視しており,取得データの可視化によって現場運用の「見える化」が可能となった.
これにより,貸出循環の適正化や機器配置の再評価につながる有用なデータが得られた.
【結語】本システムでは,BLE 所在情報を病院運用に合わせて定義し直すことで,従来困難であった稼働傾向の可視化を実現した.これにより,適正な機器配置,さらには運用改善の指標として活用できる可能性が示された.
