講演情報
[65]除細動器を利用した保護接地線抵抗の簡易測定法の提案
堀 純也1,2, 正岡 隼2, 山本 晴也2, 小野 哲章3 (1.岡山理科大学生命科学部医療技術学科, 2.岡山理科大学工学部生命医療工学科, 3.滋慶医療科学大学大学院)
医療機器の保護接地線は,漏れ電流による電撃事故を防ぐために必要なものであり,定期的に抵抗値の測定をおこなって安全性を確認するのが望ましい.JIS T 0601-1 の測定法では,25A またはME 機器もしくは関連する回路の最大定格電流の1.5 倍のいずれか大きい方の電流を5秒から10 秒間流して測定することになっている.ここで大電流を流す理由は,金属疲労などにより断線に至る可能性のある導線の損傷を早期に発見するという意味がある.しかし,このような点検をおこなうための測定器は比較的高価であるため,簡易測定法も考案されている1, 2).簡易測定器は安価に作製できるという利点はあるが,大電流を流せない.そこで本研究は,除細動器を利用して保護接地線抵抗の測定をおこなう簡易法を提案する.
測定対象の保護接地線部分R E と100 Ωの無誘導抵抗器(FHN-60, PCN 社)R 100 を直列接続した回路の両端に200 J で充電した除細動器から放電し,R E とR 100 の両端電圧V E とV 100 をそれぞれディジタルオシロスコープ(GDS-2304A,TEXIO TECHNOLOGY)で測定した.100×V E/V 100 で,R E の値を求めたところ,0.06 Ω程度の値が得られた.同じ保護接地線抵抗を市販の保護接地線抵抗測定器(HIOKI 3157,日置電機)を用いてJIS の方法で測定したところ,0.05 Ω程度であった.精度に関しては検討の余地はあるが,抵抗値のオーダーとしてはほぼ同等の値が得られたといえる.また,瞬間的に大電流を負荷できることから,従来の簡易測定器の課題をクリアした測定法でもある.
本研究で提案する測定法は臨床の現場にもある除細動器を用いて大電流を流しつつ,保護接地線抵抗の測定ができることから新たな簡易測定法として有用であるといえる.
文献1) 小野哲章,「ME 機器保守管理マニュアル 改訂第3版」,南江堂,pp.27-29(2009).2) 秋山和輝,堀純也,「自作保護接地線抵抗測定器の校正機器の作製」,ClinicalEngineering, Vol.22, No.7, pp.706-707(2011).
測定対象の保護接地線部分R E と100 Ωの無誘導抵抗器(FHN-60, PCN 社)R 100 を直列接続した回路の両端に200 J で充電した除細動器から放電し,R E とR 100 の両端電圧V E とV 100 をそれぞれディジタルオシロスコープ(GDS-2304A,TEXIO TECHNOLOGY)で測定した.100×V E/V 100 で,R E の値を求めたところ,0.06 Ω程度の値が得られた.同じ保護接地線抵抗を市販の保護接地線抵抗測定器(HIOKI 3157,日置電機)を用いてJIS の方法で測定したところ,0.05 Ω程度であった.精度に関しては検討の余地はあるが,抵抗値のオーダーとしてはほぼ同等の値が得られたといえる.また,瞬間的に大電流を負荷できることから,従来の簡易測定器の課題をクリアした測定法でもある.
本研究で提案する測定法は臨床の現場にもある除細動器を用いて大電流を流しつつ,保護接地線抵抗の測定ができることから新たな簡易測定法として有用であるといえる.
文献1) 小野哲章,「ME 機器保守管理マニュアル 改訂第3版」,南江堂,pp.27-29(2009).2) 秋山和輝,堀純也,「自作保護接地線抵抗測定器の校正機器の作製」,ClinicalEngineering, Vol.22, No.7, pp.706-707(2011).
