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[71]非侵襲連続推定心拍出量を用いた体位変化に伴う呼吸循環動態の評価

田中 陵雅1, 野々垣 彩音1, 立松 陽夏1, 平手 裕市2, 中井 浩司2, 小嶋 和恵2 (1.中部大学大学院生命健康科学研究科生命医科学専攻, 2.中部大学生命健康科学部臨床工学科)
【背景】呼吸循環動態は,体位によって影響を受ける.本研究では,非侵襲連続推定心拍出量(esCCO)[L/min]計測用プローブを用いて,姿勢の違いによって生じる呼吸循環動態の変化を評価し,生体情報モニタとしての有益性を検討した.
【方法】健常な若年男性20 名を対象とした.座位・臥位・立位の順に各5分間保持し,その間,esCCO,非侵襲連続推定心係数(esCCI)[L/min/m2],非侵襲連続推定一回拍出量係数(esSVI)[mL/m2],体血管抵抗係数(SVRI)[dyne・sec/cm5/m2], 心拍数(HR)[/min],血圧[mmHg],経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)[%],脈動率[%],呼吸数[/min],組織酸素飽和度(rSO2)[%]を連続的に記録し,各体位の5分間平均値を用いて比較検討した.
【結果および考察】esCCO は, 座位:6.41±0.62, 臥位:5.82±0.45,立位:6.85±0.76 と体位により有意差(p < 0.001)を示し,特に立位は座位および臥位と比較して高値であった.esSVI は,座位:48.7±6.7,臥位:50.6±6.7,立位:48.9±6.2 と有意差(p < 0.001)を示し,臥位は座位および立位と比較して高値であった.SVRI は,座位:1717[1628-1988],臥位:1707[1567-1865],立位:1590[1488-1696]と有意差(p=0.011)を示し,立位は座位と比較して低値であった.PI は,座位:2.87[2.10-3.73],臥位:5.04[4.15-6.76],立位:1.28[1.12-1.50]と有意差(p<0.001)を示し,すべての体位間で差を認めた.
その他,esCCI,HR,血圧,頭部および下肢rSO2 と多くの呼吸循環動態指標においても体位依存的な変化を認めた.一方,SpO2 および呼吸数においては有意差を認めなかった.
【結論】esCCO を計測することによって,同時に得られるesSVI,SVRI,PI,SpO2 や血圧,HR,rSO2 などの指標を用いることで体位変化に伴う呼吸循環動態の応答を詳細に評価できた.