講演情報

[74]滅菌供給部門における標準作業手順書に関する実態調査報告第2 報

久保木 修 (京滋滅菌業務研究会)
再生処理は,品質マネジメントシステムを基盤としたバリデーションに従って実施することが医療現場における滅菌保証のガイドライン2021 で勧告されている.さらに重要項目として,文書化は再生処理に欠かせない大切な項目である.2023 年2~3月に「蒸気滅菌器の標準作業手順書(以下SOP)」に関連する実態調査をおこない,第98 回大会の一般演題で報告した(回答者80 名).今回の調査は,2024 年8月から2025 年8月とし,138 名から回答が得られた.蒸気滅菌器のSOP の有無については,ある(114 名:83%),ない(23名:17%),滅菌器操作時のSOP 確認は,はい(47%),いいえ(53%)であった.前回調査から比較するとSOP の保有率は74%から83%,確認する場面は27%から47%と共に上昇していることが確認できた.滅菌器操作時にSOP確認する場面(複数回答)を前回調査と比較すると,トラブル発生時(9名から36 名),操作に不安を感じた時(0名から32 名),指導の場面(9名から29 名),毎回の操作時(4名から25 名),久しぶりに操作(7名から20 名),1日1回(0名から8名)という結果であった.一方,機器操作時に確認しない理由(複数回答)も同様に比較すると,操作に慣れている(36 名から42 名),SOP を見る時間がない(8名から17 名),場所が分からない(0名から16 名),操作が簡単である(12 名から12 名),SOP が存在しない(0名から10 名),SOP を探すのが面倒(0名から2名)という結果であった.滅菌供給部門では様々な機器を取扱う部門であり,操作エラーは時に重大な被害をもたらす.口頭伝承での教育や訓練は,人によって情報が異なり経年劣化することもある.SOP を作成しても使用する仕組みや運用を構築する必要がある.