講演情報
[79]WD における弱アルカリ酵素洗剤併用が油脂除去に与える影響
小林 誠1, 藤田 敏2, 小澤 仁3 (1.公益財団法人榊原記念財団附属榊原記念病院, 2.クリーンケミカル㈱技術開発部, 3.クリーンケミカル㈱営業部)
【背景】昨年本学会にてWD の洗浄プログラムが油脂除去性に大きく影響を与え,高温アルカリ洗浄が有効であることを報告した.また,WD 前洗浄をおこなうことで,油脂洗浄性が向上することも明らかにした.WD 前洗浄は,人の手でおこなうことから,WD のみで洗浄性を上げて省人化を目指すことが当院にとって重要である.
【目的】アルカリ洗剤と併用する酵素洗剤の種類を変更し,油脂の洗浄性試験をおこなったので報告する.
【方法】疑似油脂として中性脂肪の一つであるトリオレインを,14.5cm の止血鉗子ボックスロック部に約600μg 塗布したデバイスを作製した.
それらデバイスをWD の酵素洗剤のみの中温プログラム(洗浄工程最大設定値55℃)とアルカリ酵素併用の高温プログラム(洗浄工程最大設定値90℃)で洗浄し,止血鉗子に残留する油脂を抽出した後,赤外分光光度計を用いて定量した.なお,アルカリ洗剤と併用する酵素洗剤は2種使用した.
【結果】高温プログラム(アルカリ洗剤/酵素洗剤A)の残留油脂量は,95.8μg/ 本,高温プログラム(アルカリ洗剤/酵素洗剤B)は,84.3μg/ 本,中温プログラム(酵素洗剤A)は,395.7μg/本であった.高温プログラムにおける酵素洗剤種の差は認められず,先行研究と同様に中温プログラムは高温プログラムより油脂の除去性は乏しいことが判った.
【考察】一般的にアルカリ洗剤の洗浄性は温度に比例し,油脂の粘度は温度により反比例することから,高温の方が油脂に対する洗浄性に優れている結果が得られたと考えられる.
【結語】油脂が付着したRMD の洗浄には,酵素洗剤種に関係なく高温プログラムが有効である.
【目的】アルカリ洗剤と併用する酵素洗剤の種類を変更し,油脂の洗浄性試験をおこなったので報告する.
【方法】疑似油脂として中性脂肪の一つであるトリオレインを,14.5cm の止血鉗子ボックスロック部に約600μg 塗布したデバイスを作製した.
それらデバイスをWD の酵素洗剤のみの中温プログラム(洗浄工程最大設定値55℃)とアルカリ酵素併用の高温プログラム(洗浄工程最大設定値90℃)で洗浄し,止血鉗子に残留する油脂を抽出した後,赤外分光光度計を用いて定量した.なお,アルカリ洗剤と併用する酵素洗剤は2種使用した.
【結果】高温プログラム(アルカリ洗剤/酵素洗剤A)の残留油脂量は,95.8μg/ 本,高温プログラム(アルカリ洗剤/酵素洗剤B)は,84.3μg/ 本,中温プログラム(酵素洗剤A)は,395.7μg/本であった.高温プログラムにおける酵素洗剤種の差は認められず,先行研究と同様に中温プログラムは高温プログラムより油脂の除去性は乏しいことが判った.
【考察】一般的にアルカリ洗剤の洗浄性は温度に比例し,油脂の粘度は温度により反比例することから,高温の方が油脂に対する洗浄性に優れている結果が得られたと考えられる.
【結語】油脂が付着したRMD の洗浄には,酵素洗剤種に関係なく高温プログラムが有効である.
