講演情報

[82]浸漬洗浄における洗浄評価

森 正史, 村田 拡樹 (鈴与㈱ 新メディカルサービス事業準備室)
【はじめに】浸漬洗浄は予備洗浄のひとつであり,使用済RMD の洗浄に必要不可欠とも考えられており,医療機関では様々な洗浄剤が使用されている.また,近年では浸漬洗浄の在り方について討論もされている.今回,浸漬洗浄の必要性を改めて確認する目的と各洗浄剤における洗浄評価を実施したので報告する.
【方法】ISO 15883-5 に準拠したデバイスを作成し恒温槽(20 リットル)を用いて各社の浸漬推奨条件で洗浄し,洗浄後に残留したタンパク質をOPA 法で定量測定した.1回の試験につきデバイスは5本DIN サイズバスケットに積載使用した.
【結果】試験は1洗浄剤につき3回実施した.全18種類の洗浄剤で残留タンパク質平均74.9μg ~551.5μg 幅の結果であった.
【考察と結論】浸漬洗浄するうえで恒温器からの水流の差で残存量が異なることも判明した.使用したデバイスは羊血を固着させているワーストケースの試料であるので,このデバイスで残留タンパク質が200μg 以下の結果であるならば浸漬洗浄だけで洗浄は完結できるとも言える.浸漬洗浄を介して器械洗浄をすることにより,さらに残留タンパク質は減少し洗浄効果が高まると考えられる.このデバイスを用いて評価することで,浸漬洗浄を省いて器械洗浄だけの洗浄効果の根拠を見いだせる方向に展開していく.