講演情報

[85]手術支援ロボットインスツルメントのパーツ毎にみた洗浄評価試験

森 正史, 青木 是博 (鈴与㈱ 新メディカルサービス事業準備室)
【目的】近年,手術支援ロボットの導入が増えてきており,そのインストゥルメントの洗浄業務がCSSD の業務を圧迫している現状である.実際に手順通りに洗浄して,確実に洗浄できているのかの確認は目視および定量測定を用いるが内部の確認は困難である.このことから今回,破壊試験を実施し洗浄効果を確認したので報告する.
【方法】医療機関で洗浄済のda Vinci Xi インストゥルメント(Monopola,Bipola,Large NeedleDriver)と社内で羊血塗布し洗浄後の同インストゥルメント類を破壊し,先端部,シャフト,ワイヤー,プライマルポートチューブ,ハウジングの5点をそれぞれ1% SDS で医療現場における滅菌保証のガイドライン2021 洗浄評価附属書B を参考に抽出し,OPA 法で残留タンパク質量を測定する.
【結果】医療機関使用済,羊血塗布したものではどちらもワイヤー部に残存汚染を認めた.この部分は外部からアプローチできない場所である.先端部は想定より汚染が少ない傾向であった.
【考察】目視可能な部分は洗浄が行き届いており,見えない隠れた部分は洗浄できない結論である.
ただ,このワイヤー部分に残存したタンパク質かは現段階では確定できない.OPA 試薬による他の挟雑物である可能性も否めない.
【結論】da Vinci Xi インストゥルメントの内部構造における洗浄不十分,もしくは洗浄困難の可能性が示唆された.今後は残留物の同定や洗浄プロセスの改善が必要であると考える.