講演情報
[86]内視鏡スコープの清浄度評価ー菌占有率による新規評価方法の提案
増子 弘明1,2, 佐藤 裕樹1, 藤田 敏3 (1.新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器内科学分野, 2.新潟医療福祉大学医療技術学部臨床技術学科, 3.クリーンケミカル㈱技術開発部)
【目的】内視鏡スコープの清浄度評価には,ATP 値や残留蛋白値の測定がおこなわれる.今回,細菌培養法において菌占有率を用いた評価方法の有用性を検証したため報告する.
【方法】患者使用後の内視鏡スコープを対象に,洗浄方法による群分けをおこない清浄度の評価をおこなった.群分けは,[1]施設マニュアルに準拠した用手洗浄(manual treatment:MT)と自動洗浄消毒装置(AER)洗浄をおこなうMT/AER 群,[ 2] 酵素洗浄剤200mL 吸引(suction:SC)を実施後,AER 洗浄をおこなうSC/AER 群,[3]SC のみ実施群,[4]未洗浄群とした.ATP 値の測定後,鉗子CH 内に生理食塩水をフラッシングし,得られたサンプルを用いて細菌培養法による解析および残留蛋白定量をおこなった.細菌培養法は,血液寒天培地上でサンプルを画線培養し(35℃,48h),判定時に培地表面のコロニー数(CFU)を目視確認後,20CFU を超えた際に画像解析ソフトImageJ を用いて菌占有率(%)を確認した.良好な清浄度の達成はATP 値<200RLU,細菌培養< 20CFU,残留蛋白< 6.4μg/cm2 と定義した.
【結果】[1]MT/AER 群に加え,[2]SC/AER 群でATP・細菌培養・残留蛋白ともに良好な清浄度を達成し,菌占有率は0%であった(ともにp < 0.01).一方で[3]SC 群では良好な清浄度は達成されず,菌占有率は96.7%であった(p=0.45).菌占有率はATP 値・残留蛋白と有意な相関を認めた(ともにp < 0.0001).
細菌培養< 20CFU の場合,全例でATP 値<200RLU かつ残留蛋白< 6.4μg/cm2 が達成された.
【考察】細菌培養法に画像解析ソフトを用いることで菌占有率の算出が可能となり,ATP 値や残留蛋白と相関を認めたことから,細菌量の定量判定という新たな指標として清浄度管理に用いることの妥当性が示された.また,AER 洗浄の実施が内視鏡リプロセスにおいて重要であることが各種清浄度評価の判定により裏付けられた.
【結論】内視鏡スコープの細菌培養法において菌占有率を用いた清浄度評価方法の有用性が示唆された.
【方法】患者使用後の内視鏡スコープを対象に,洗浄方法による群分けをおこない清浄度の評価をおこなった.群分けは,[1]施設マニュアルに準拠した用手洗浄(manual treatment:MT)と自動洗浄消毒装置(AER)洗浄をおこなうMT/AER 群,[ 2] 酵素洗浄剤200mL 吸引(suction:SC)を実施後,AER 洗浄をおこなうSC/AER 群,[3]SC のみ実施群,[4]未洗浄群とした.ATP 値の測定後,鉗子CH 内に生理食塩水をフラッシングし,得られたサンプルを用いて細菌培養法による解析および残留蛋白定量をおこなった.細菌培養法は,血液寒天培地上でサンプルを画線培養し(35℃,48h),判定時に培地表面のコロニー数(CFU)を目視確認後,20CFU を超えた際に画像解析ソフトImageJ を用いて菌占有率(%)を確認した.良好な清浄度の達成はATP 値<200RLU,細菌培養< 20CFU,残留蛋白< 6.4μg/cm2 と定義した.
【結果】[1]MT/AER 群に加え,[2]SC/AER 群でATP・細菌培養・残留蛋白ともに良好な清浄度を達成し,菌占有率は0%であった(ともにp < 0.01).一方で[3]SC 群では良好な清浄度は達成されず,菌占有率は96.7%であった(p=0.45).菌占有率はATP 値・残留蛋白と有意な相関を認めた(ともにp < 0.0001).
細菌培養< 20CFU の場合,全例でATP 値<200RLU かつ残留蛋白< 6.4μg/cm2 が達成された.
【考察】細菌培養法に画像解析ソフトを用いることで菌占有率の算出が可能となり,ATP 値や残留蛋白と相関を認めたことから,細菌量の定量判定という新たな指標として清浄度管理に用いることの妥当性が示された.また,AER 洗浄の実施が内視鏡リプロセスにおいて重要であることが各種清浄度評価の判定により裏付けられた.
【結論】内視鏡スコープの細菌培養法において菌占有率を用いた清浄度評価方法の有用性が示唆された.
